english index tobacco control 日本語索引



ロシア喫煙規制



ロシアでタバコ枠組み条約批准を満場一致で可決  

ロシア下院議会は2008年4月11日、喫煙による健康障害を減らそうとするWHO
タバコ規制条約批准をほぼ満場一致で可決した。RTRテレビはタバコ産業の強力な
抵抗を打ち破ったことが信じられないという面持ちの議員もいた
と報道している。


ロシア下院健康委員会委員長は「禁煙を法律で決めるだけでは何も解決しない。
喫煙できる場所を大きく制限し、タバコ包装には、タバコを吸う人が必ず分かるような
警告表示を行うことが大切」「なぜ禁煙が必要なのか、国民への説明を十分行う
必要がある」と述べている。

ロシアがタバコ枠組み条約を批准すると、規制の開始時期は90日後で、タバコを吸える
場所は制限され、規制は段階的に強化される。タバコ広告は廃止され、公共的な場所での
喫煙は禁止される。5年間かけてタバコ規制に関する法整備を完了する。その暁には
社会は大きく変わると思われる。

下院で3分の2以上の勢力を持つ統一ロシア党のドラガノフ議員は、「タバコ産業は、どうか妨害しないで寛大さを
示し、政府と議会に協力して欲しい。年内に法改正に向け社会的責任を果たしてもらいたい」と呼びかけた。
一方、自由民主党のジリノフスキー党首は「条約を悪用しないで欲しい。タバコはストレスを取り除くのに有効だし、
クリエーテブな人はすべて喫煙者である。人間の欠点を取り除こうと急げば急ぐほど、革命が起こる」と発言、
ラテンアメリカの例を取り上げた。

ロシア国内の喫煙者は総人口の70%にも達し、米国の24%の3倍近くである。喫茶店や鉄道の駅ではタバコの
煙が流れ、喫煙室やビル階段室は、喫煙者で満席である。まるで明日から喫煙が禁止されるので、これで
タバコの吸い納めといわんばかりと、タバコをむさぼるように吸い込む男女の映像を流し、解説している。
引用 ロシアRTRテレビ(2008年4月11日)

最近、ロシアに数年間、滞在していたという日本人女性の話によると、モスクワなどの大都市の飲食店は
スターバックスを除くと、ほとんど分煙となっており、完全禁煙の店は見当たらない。長距離列車内でもタバコの
煙が漂ってくるとのことで、ロシアでは未だに喫煙規制後進国のそしりを免れない。国の税金を増やすため、
酒と煙草とを推奨し、警察署全部がマフィアと組んで一般市民から金をまきあげていたというお国柄である。
新たに施行されるタバコ規制法がどのように実施されていくかを見守っていきたい。
(2010年11月、宮本順伯)


NHK BS on April 12, 2008 broadcasts Russia is to ratify FCTC.

(L) A member of Russian parliament is talking to a tobacco company not to disturb their effort to restrict the tobacco use.
(R) The 99.3% of diet members voted yes to ratify the WHO treaty (FCTC).
議会でタバコ会社に呼びかけるドラガノフ議員
タバコ規制に関する条約批准に全議員の99.3%が賛成票を投じたことを報ずるロシアRTR, エルテーエル

(L) The chart shows a comparison of smoker rates to total population, between Russia and The United States. (Russia RTR)
(R) Smokers in the smoking booth in Russia

The picture shows a smoking scene during a discission at a research institute in Russia.
ロシア・プーチン政権のブレーンと言われている社会計画研究所で、タバコを吸いながら討議
Source: NHK broadcast December 2008


ロシア・公共的空間での全面禁煙法の制定へ

【モスクワ】ロシア議会は2012年12月、厳しい禁煙法を第1読会(提案審議)で承認し、世界第2位の
タバコ市場で厳しい政策対応を推進する。ロシア政府はこの厳しい手段がタバコの消費を抑制すると
期待している。この法案は、タバコの広告と、ほとんどすべての公共の場所で喫煙することを禁止し、
タバコを販売できる場所を厳しく制限する。

メドベージェフ首相の支援を得て厚生省が提案したこの法案は10月に大きな勢いを得て下院に送られた。
この法案の第2回の審議会は2013年2月に開かれる予定である。
ベルミアイキン副保健相はモスクワで記者団に「消費者の権利保護の観点からすれば
たばこ販売は基本的に違法だ」と語った。ロシアは中国に次ぐ世界2位のたばこ市場で、喫煙が
原因の死亡による損失は年間1兆5000億ルーブル(約3兆6300億円)、ロシア男性の死因のうち
喫煙関連の疾病の比率は23%に上り、経済的損失は国内総生産(GDP)の6.3%に達するとしている。

ロシア市場のおよそ90%を占めるたばこ会社大手4社は、この法案に強く反対してきた。メドベージェフ
首相は、タバコ会社は強いが政府はもっと強いと述べ、この法案がタバコ会社のロビー抵抗活動を
克服することに自信を見せている。 ロシア人の喫煙率は40%に近く、数量ベースで中国に次ぐ世界
第2位のたばこ市場である。大手たばこ会社4社にとって、ロシアでの売上高は利益の大きな柱であり、
アナリストの推定によると、日本たばこ産業(JT)はロシア、世界全体の利益の11%を獲得しており、
次いでフィリップモリス・インターナショナルが9%、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコが8%、
英インペリアル・タバコは5%の販売シェアを占めている。

世界保健機関(WHO)によると、ロシアの人口1億4300万人のうち39%が喫煙常習者で、中国の
28%、米国の27%を上回っている。法案に反対していたフィリップ・モリス・インターナショナルや
ブリティッシュ・アメリカン・タバコはいずれも東欧、アフリカ、中東地域のたばこ売り上げが販売量の
約3分の1を占める。日本たばこ産業(JT)のロシアの広報担当者は「このような規制を導入して
もロシアの消費者の考え方が変わらない限り、消費抑制の目標は達成できない」と語った。

ブルームバーグ配信によると、ロシア議会は最終読会で、公共の場での喫煙を禁止する法案を
可決した。2013年6月から病院や学校、公共交通機関、オフィスの中や近くでの喫煙が禁じられる。
法案はプーチン大統領の署名後に成立する。同大統領は自国の公共の場での健康増進を推し進めてきた。
同法案が成立すると、タバコの広告も打てなくなる上、販売とスポンサー契約にも制限が加えられる。
2014年には禁止対象区域がホテルやレストランにまで広がる。 大手タバコ4社は、たばこ消費を
抑制する措置に反対してきた。195億ドル(約1兆8000億円)規模のロシアタバコ市場の93%を、こ
の4社が占める。議会は賛成441票、反対1票で法案を可決した。 世界保健機関(WHO)によると、
ロシア国民のうち習慣的に喫煙する人の割合は約39%である。メドベージェフ首相は、2012年10月、
全人口の0.3%に相当する約40万人が毎年、喫煙関連の疾病で死亡していると言明していた。

ロシアのプーチン大統領は大方の公共の場での喫煙を禁じ、たばこ販売を規制する法案に署名した。  
この法律により、地下鉄や学校など一部の公共の場での喫煙が2013年6月から禁じられるほか、
レストランやカフェなど他の場所での喫煙も 1年後の2014年6月に禁止される。また、路上の
売店でのタバコ製品の販売も禁止となる。このほか、広告が規制され、 現在1箱50-60ルーブル
(2ドル未満)となっているたばこの最低価格も設定される。

ロシアは中国に次ぐ世界2位のたばこ市場。健康なライフスタイルを推進してきたプーチン大統領は
この法律が定着したタバコ文化を変え 減少する人口の回復につながることを望んでいる。 政府は
この法律について、ロシアが2008年に批准した世界保健機関(WHO)のたばこ規制条約の基準を
満たすことが目的としている。



(L) Hotel Antarius, Paratunka, Elizzovo Region, 32 kms from Petropavlovsk Airport, Kamchatka Peninsula
All guest rooms are smoke-free.
(R) A valley of geyser, Kamchatka: Photo source, Wikitravel


Sobranie Black Russian cigarettes


タバコ規制を強化するロシア



今までタバコに寛容なロシアがソチオリンピックを契機に屋内での喫煙行為を完全禁止した。
「釣り針を断ち切ろう!」と、ロシア保健省は大きな公共広告を街中に掲示、喫煙者が
タバコ会社の糸に操られ、やがては死に至る様を警告している。ほとんどの国ではホテルの
喫煙客室の設定をホテル側の裁量に任しているが、ここロシアでは2014年6月から喫煙客室の
全面廃止とホテル屋内での喫煙行為を禁止している。レストランおよびバーも例外ではない。
屋内施設では全面禁煙となっており、飲食店側もそれを当然のこととして受け止めている。

喫煙を許していた長距離列車内でもいまやタバコを吸うことができない


日本の列車が喫煙車両を連結(または喫煙ブース)を設置し喫煙行為をサポートしているが、
このような非健康的な野蛮行為を認めている国は皆無である。国民の健康を守ることが第一か、
欧米、ロシア、オセアニアなど世界で実施されている鉄道車内規制を無視して、タバコ税収を
優先させて、喫煙者の主張を守り抜いていくか、日本政府当局者はロシアや世界各国での
厳しい車内喫煙規制を学習せねばならないだろう。





2014年6月から屋内全面禁煙と強力なタバコ販売規制実行
喫煙行為を手厚く保護しようとしている日本と喫煙行為を大幅に減らそうとするロシア



 Total smoking Ban in hotels at Moscow, Russia 2014
 Total smoking Ban in hotels at Saint Pertersburg, Russia 2014
 A smoke-free long-distance express Moscow-St. petersburg


2017年9月、日本タバコフリー学会で使用されたスライド(宮本順伯)


 
New Russian Anti-Tobacco Bill



プーチン大統領は2015年以降に出生したすべての人に対してタバコ販売を禁止することを
考慮中であることを公表している。



English Version


Russia
Russia 2008-2012 Moscow Moscow 2014 Smoking ban in Russia Russian Smokers
Moscow Kremulin Church, museum and theatre of Moscow Moscow metro Moscow hotels
Russian life High-speed train, Sapsan Saint Petersburg Winter Palace Peterhof Palace
Catherine Palace Saint Petersburg metro Saint Petersburg hotels Pickpocket
Russia-Finland border

Narita airport smoking roomsロシア訪問記 日本語要約 2014


ロシア・公共的空間での全面禁煙法の制定へ
2008年4月執筆 2008年12月加筆  2009年5月加筆  2009年12月加筆 2010年11月加筆 2012年9月加筆 2013年6月加筆
2012年12月加筆 2013年2月加筆  2013年12月加筆 2014年7月加筆 2017年7月加筆
「禁煙席ネット」主宰 タバコフリー学会顧問 医学博士 宮本順伯
本文および写真の著作権は宮本順伯に帰属
「禁煙席ネット」へのリンクは自由
These articles were written in April 2008, and last revised in July 2014, by Junhaku Miyamoto, M.D., PhD.




smokefree.jpn.com


Special Note
 Two South Kuril and two islands off Hokkaido are the own land of Japan.
 
全室禁煙ホテル(日本全国)
 世界の鉄道車内は完全禁煙
 レストラン、カフェ、鉄道の全面禁煙はオリンピック開催の前提条件
 受動喫煙防止でWHOが各国政府に屋内全面禁煙の法制化を勧告


筆者の主張サイト
 テレビ小窓の人物表示をやめよ  朝日新聞私の視点 「受動喫煙防止法を制定せよ」   南千島、北方4島は日本固有の領土
 生活基盤と自然とを調和させた未来を  喝!日本の政治社会批判   警告 :節税賃貸住宅が乱立


www. kinenseki.net  アクセスの多いサイト一覧
COPYRIGHT(C)2006-2018 JUNHAKU MIYAMOTO, M.D. ALL RIGHTS RESERVED.
The way to contact to the writter  
女性専用禁煙外来
女性限定全館禁煙マンション
Junhaku Miyamoto profile



smokefree.jpn.com
受動喫煙防止条例  屋内全面禁煙  車内完全禁煙レストラン バー 飲食店 ホテル 公共空間 喫煙規制
Restaurant hotel railway rent-a-car travel airport tobacco smoking ban